RIE MIYATA
モノトーンに映える「ミリアム ハスケル」の2014春夏コレクション
こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。
この春夏に静かなトレンドとなっているのが、「ブラック×ホワイト」のクールでスタイリッシュな装い。引き締まって見えるモノトーンのコーディネートは大人っぽさや品格も漂わせてくれます。段々と薄着になっていく時期ですが、黒と白のマッチングを軸にすれば、手抜きに見えにくいうえ、シャープな印象を際立たせることができます。
ただ、少し禁欲的に見えやすいブラック×ホワイトだけに、程よく華やぎやリゾート感を添えると、さらに全体のバランスが整います。帽子や靴もアクセントに使えますが、アレンジを利かせやすい点では、やはりアクセサリーが一番。なかでも「MIRIAM HASKELL(ミリアム ハスケル)」はもともとコスチュームジュエリーの世界で広く知られたブランドだから、着姿に格好のリュクスや主張を添えてくれます。今回はスタイリング別にアクセサリーとの重ね方を見ていきましょう。
◆ブラック
シルクレイヤードマキシワンピース 38,000円(+TAX) GALLARDAGALANTE
夏に黒の上下は重たいと思い込んでいる人もいるようですが、必ずしもそうとばかりは言えません。むしろ、ところどころに白を迎えて、互いを引き立て合う工夫によって、スッキリした見栄えに整える効果が期待できます。黒のアイテムを選ぶ際に意識したいのは、切り替えや異素材ミックスが取り入れられているかどうかです。黒のワントーンでまとめる場合はますます見栄えのするアクセサリーの存在が重要になってきます。
バックレースブラウス 18,000円(+TAX) ワイドパンツ 16,500円(+TAX) 共にGALLARDAGALANTE
上下とも黒で合わせる場合は、上下で質感を変えたいところ。透け感や光沢で違いを出すと、重たさをそぐことができます。レースなどで、うっすらと素肌を露出するディテールが施されていると、サマーシーズンらしい着映えに仕上がります。正面ばかりではなく、背中側の見え具合にも凝るのが近頃の傾向。バックレースは背中にも視線を引き込みます。ノースリーブは黒の面積がぐっと減るので、ヌーディーなムードに。細いストラップで肩やデコルテをさらす演出も涼やかなルックに導きます。
◆ブラック×ホワイト
クロップドトップス 14,000円(+TAX) スカート 15,000円(+TAX) 共にGALLARDAGALANTE
ブラック×ホワイトを上下で使い分ける場合、トップスを白、ボトムスを黒で合わせると、腰から下が引き締まって見えます。白にノーブル感やピュアネスを託して、黒でシック感やミステリアスを印象づけるのが、組み立てのセオリー。張り感の高い生地で仕立てたトップスは気品までまとわせてくれます。服以外の小物や靴に利かせ色を1つ加えれば、モノトーンに深みが出ます。上下ともカッティングやドレープでボリューム、シルエットに動きを出しています。
◆白黒ボーダー
カットマキシワンピース 13,000円(+TAX) GALLARDAGALANTE
ボーダー(横縞)柄はこの春夏も勢いが衰えそうにありません。紺と白のマリンボーダーは夏パターンの王道的存在ですが、黒白ボーダーに変えると、カジュアル感が薄れます。ありきたりの着姿に終わらせないためには、定番的なアイテム以外を選ぶのもひとつの選択肢でしょう。マキシ丈カットソーのワンピースは意外感のある組み合わせが強いインパクトを目に残します。「ボーダーは太って見える」という誤解があるようですが、こちらのように縦長シルエットが強調された形であれば、むしろスレンダーなムードを印象づけるはずです。ワンピースは総じて布の面積が広くなるので、ここでもコスチュームジュエリー系のアクセが出番となります。
◆ボタニカル柄
プリントワンピース 27,000円(+TAX) GALLARDAGALANTE
14春夏の大型トレンドとなりつつあるのが、植物モチーフを配したボタニカル柄のファッション。これまでも花柄は身近なモチーフでしたが、ボタニカル柄は可憐な花やカラフルなフラワーパターンばかりではなく、むしろ葉っぱや茎といった花以外の部分を描いたり、少し沈んだ色合いでプリントしたりといった点に特徴があります。いわゆる花柄よりもガーリー感が薄い分、大人が着やすい構図に落ち着いているのも、試したい気分に誘われる理由です。細いストラップのサンドレスはこの春夏の新顔アイテムとして脚光を浴びていて、ボタニカル柄との相性も上々。主張を宿したアクセサリーを加えれば、さらにレディー感が上乗せされて、大人のプライベートタイムにふさわしいスタイリングとなりそうです。
◆「ミリアム ハスケル」 2014年春夏コレクション
バングル 31,000円(+TAX) MIRIAM HASKELL
バングル 29,000円(+TAX) MIRIAM HASKELL
「ガリャルダガランテ」で以前から展開している「ミリアム ハスケル」はデザイン性の高いコスチュームジュエリーの代名詞的なブランドです。すべての作品が職人の手仕事から紡ぎ出されるというレアで貴重なアートピース。世界に大勢の愛用者やコレクターがいるのもうなずけます。
「MIRIAM HASKELL」デザイナー インタビュー記事はこちら。
http://www.gallardagalante.com/galante/blog/2012/04/-pic1jpg.html
その「ミリアム ハスケル」の14春夏コレクション「L’Afrique」は、1920~30年代に世界のミューズとなった歌手で女優のジョセフィン・ベーカー(Josephine Baker、1906~75年)へオマージュを捧げる形で制作されました。トライバルのビーズや石で温かさとリッチ感を醸し出し、官能的でエキゾティックなパフォーマンスで知られたなジョセフィンの面影を宿しています。
夏本番を前に「ガリャルダガランテ」では2014年6月5日から、「ミリアムハスケル」のナチュラル系ジュエリーをそろえたフェア「MIRIAM HASKELL SUMMER COLLECTION」を開催しています。「ミリアム ハスケル」は不ぞろいのバロックパールを使った作品で有名ですが、今回のフェアでは天然素材を巧みに生かしたシリーズを選びました。サマーシーズンの装いにぴったりで、夏ルックに上品で自然な雰囲気を薫らせてくれそう。ブラック×ホワイトのモードで都会的なスタイリングに引き合わせると、かえってこなれたムードに整います。
ピアス 27,500円(+TAX) MIRIAM HASKELL
ピアス 23,000円(+TAX) MIRIAM HASKELL
イヤリング 23,000円(+TAX) MIRIAM HASKELL
たとえば、バングルはスワロフスキーや牛骨を配して、やさしい表情を引き出しています。ピアスには珍しいイエロージェイド(翡翠)をあしらいました。翡翠はグリーンが有名ですが、イエローはソフトな色味が着こなしとの相性を選びません。牛骨を用いたピアスはどこかアフリカンな風情がトライバルの味付けにもってこい。ガラス素材のイヤリングにも飾り立てない穏やかなたたずまいと、ジョセフィンのソウルフルな魂が同居しているかのよう。
ネックレス 55.000円(+TAX) MIRIAM HASKELL GALLARDAGALANTE EXCLUSIVE
そして、ネックレスは「ガリャルダガランテ」でしか買えないエクスクルーシブな品。牛骨、ガラスに加え、フィリピン産の植物の種であるバリシードを素材に選び、南洋の気分を持ち込んでいます。首に掛けるだけでトロピカルやリゾートの雰囲気が生まれ、サマーコーデの主役になってくれそうです。
黒と白でクール&シックに組み上げるサマーコーデはいかがでしたか。そこに「ミリアムハスケル」の天然顔アクセが仲間入りすると、薄着の夏でもおしゃれに手を抜かないセンスや人柄が感じられ、差がつく着こなしにグレードアップします。「ガリャルダガランテ」の「MIRIAM HASKELL SUMMER COLLECTION」フェアではその場で気に入った服とのマリアージュも試せるから、いつもの夏とはひと味違うサマールックに出会える機会となるに違いありません。
「MIRIAM HASKELL SUMMER COLLECTION」フェア詳細はこちら。