RIE MIYATA
白と黒を操って、グッドバランスの華やぎコーデに仕上げる
こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。
年末年始はおめかしの機会が増えます。でも、妙に力みが出てしまうようなドレスアップは避けたいところ。「こなれ感」が重視されるイマドキのおしゃれでは、華やぎとヌケ感のバランスが肝心。「ガリャルダガランテ」の12月のテーマは「NOIR ET BLANC ET OR」で、意味は「黒と白とゴールド」。その3色で紡ぐ装いはクリスマスやホリデーにぴったり。今回は主なアイテムでコーディネートした着こなしをご紹介しましょう。
ベスト 23,000円(+TAX) キャミソール 21,000円(+TAX) パンツ 27,000円(+TAX) バッグ 16,000円(+TAX) シューズ 19,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/ネックレス 91,500円(+TAX) HUM
上下がそろったセットアップは、手抜きを感じさせない装いの代名詞的存在。こちらのV襟トップス(ベスト)とワイドパンツのセットアップは凜々しくてシック。スリーブレスとクロップト丈という、どちらもコンパクトな仕立てがシャープな着映えを生みました。アームホールは横から見た際に腕がきれいに見えるように計算されています。裾にフェザーをあしらったキャミソールをレイヤードして、ウエスト周りをつやめかせました。V襟が深いから、内側に着るトップス次第で雰囲気を変えられます。白シャツやボウタイ・ブラウス、タートルネック・ニットなどとの重ね着も組み立てられそう。次の春夏にもベストはキーアイテムとなる見込みだから、シーズンレスに着回せます。「紅一点」のレッドシューズが黒のワントーンを色めかせています。
ニット 16,000円(+TAX) パンツ 27,000円(+TAX) ベルト 12,000円(+TAX) バッグ 16,000円(+TAX) シューズ 24,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE
楽ちんなワイドパンツはリラクシングな着心地がうれしい一方で、ゆるいムードに見えがち。だから、落ち着いたカラーバランスで上品に整えて。バーガンディー調のこっくりレッドは深みがあって、大人っぽい風情をまとわせてくれます。すっきりした無地のニットは、細めのリブが、チェーンバッグと共鳴して、縦長イメージを目に忍び込ませます。つやめきを帯びた糸を使っているので、1枚で着ても寂しく見えません。ワイドパンツはあえて厚手の生地で仕立てて、しっかりとしたフォルムに。ブラックのフェザーベルトが腰元にリッチ感を添えました。靴の細いストラップが脚のほっそり感を印象づけています。
ブラウス 16,000円(+TAX) スカート 17,000円(+TAX) ベルト 12,000円(+TAX) バッグ 16,000円(+TAX) シューズ 19,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/キャップ 31,000円(+TAX) EMMANUELLE KHANH
冬はコート類を羽織るので、その内側に着る服がシンプルになりやすいものですが、アウターをオフした後の着姿も気は抜けません。こちらのよな高級感のあるブラウスは重宝します。ふっくらしたシルエットがたおやかなたたずまい。ノーブルな白が気品を寄り添わせています。スカートはたっぷりとドレープが施され、優美な風情。ブラウスなのにドレスライクな雰囲気を醸し出しています。色違いでブラックも用意されているので、モードな雰囲気に仕上げたいときに重宝しそうです。
オールインワン 59,000円(+TAX) カーディガン 20,000円(+TAX) シューズ 24,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE
全身をワントーンで整えられるオールインワンは、この秋冬に見直しが進むウエアのひとつ。千鳥柄を全体に配したこちらのオールインワンはシルク仕立てで、静かなリュクスを宿しています。V襟が割と深めに切れ込んでいて、縦長感を増幅。黒×白のツートーンでラグジュアリーなムードを呼び込みました。幅のたっぷりしたワイドパンツがシルエットに余裕をもたらしています。黒のロングカーディガンはスレンダーな印象をさらに引き出しました。冬ルックではこういった「丈違いレイヤード」が役に立ちます。出番が多くなりそうなロングカーディガンです。
ブラウス 16,000円(+TAX) スカート 21,000円(+TAX) シューズ 19,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE
白トップスに黒ボトムスの合わせはシーンを選ばない鉄板のコンビネーション。ただし、見慣れているだけに、ディテールや質感で違いを出す工夫が欠かせません。タートル風の立ち襟がシャツルックに立体感を加えています。背中側のボタンを外して襟を折り返すと、やさしい表情に様変わり。一方、黒のスカートはウエスト脇に添えたゴールドのビッグボタンが目を惹きます。裾ラインを超えて垂れるフリンジも動きをプラス。深めに入れたスリットは次の春夏にもヒットが見込まれているアレンジです。軽やかな足さばきが気分まで弾ませてくれそう。表面に自然な凹凸感のあるコットンスラブ生地で、肌触りもさわやか。巻きスカート風のクラシックなデザインにも品格が漂います。
ブラウス 16,000円(+TAX) パンツ 16,000円(+TAX) ピアス・イヤリング 6,000円(+TAX) パームカフ 7,000円(+TAX) シューズ24,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/ハット 35,000円(+TAX) EMMANUEL KHANH/バッグ 31,000円(+TAX) PAOLO MASI
ウインターシーズンの真ん中ではあるものの、せっかく買うなら、次の春夏まで見越したお役立ちアイテムが欲しくなります。たとえば、こちらのシャツは襟をタートルネックや立ち襟に変化させられるので、シーズンフリーに着こなせます。かつてインクリボンに使われたことからその名があるタイプライター生地はコットン×ポリエステルの張りが襟周りにきちんと感を添えました。細かいストライプが施してあり、すっきりした見栄え。来春夏まで長く着こなしバリエーションを楽しめそうです。足先に向かって幅が細くなるテーパードシルエットのパンツはレッグラインをほっそり見せてくれます。ウエストとポケットの色味を生かして、白系トップスをフロントインする着方を試して。手の甲を飾るパームカフやピアス、イヤリングで黒×白ルックをゴールディーに彩るのも、巧みな華やがせ方です。
ニット 16,000円(+TAX) パンツ 19,000円(+TAX) カーディガン 32,000円(+TAX) シューズ 24,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE/ハット 32,000円(+TAX) EMMANUEL KHANH
全身を白系でまとめる「ホワイトルック」は人気が続いています。白装束のように同じ真っ白で統一しないで、あえて少し色味をずらしたミルクカラーやオフホワイトなどで合わせると、白に奥行きが出ます。透かし編みのロングカーデは流れ落ちるようなシルエットがやさしげなムードを演出。キッドモヘア60%とシルク40%の穏やかな素材感が、レース風の繊細な柄を引き立てています。カーデに表情があるから、トップスはむしろベーシック気味が好チョイス。でも、風合いで上質感を出すのが、上手な合わせ方。光沢を帯びたブライトレーヨンは春先までしっかり着られるから、ヘビーローテーション候補になってくれます。ホワイトデニムは白一色の装いにもナチュラルで気取らない雰囲気を寄り添わせています。
ブラウス 32,000円(+TAX) パンツ 19,000円(+TAX) バッグ 22,000円(+TAX) ネックレス 8,500円(+TAX) シューズ 19,000円(+TAX) 全てGALLARDAGALANTE
堅苦しくない集まりにはジーンズもアリですが、だらしなく見えないスタイリングを意識したいもの。たとえば、リメイクデニムであれば、ヴィンテージに通じる独特のタイムレス感が、着る人にも特別な雰囲気を引き寄せます。変わった位置のポケットといった、細部へのこだわりがありきたり感を遠ざけます。総レースのプルオーバーは、ほのかな透け感があり、アウターをオフしても退屈に見えません。スタンド襟で程よく喉元が詰まっているので、デニムルックに清らかさとフェミニンが加わりました。フリンジを垂らしたバッグと、赤のはっきり色シューズがデニムルックに彩りを添えています。
ニット 16,000円(+TAX) スカート 42,000円(+TAX) 共にGALLARDAGALANTE/サングラス 18,000円(+TAX) RAEN/シューズ 参考商品
秋冬と春夏という季節の境目をまたぐような「シーズンレス」の装いが広がり始めました。冬に買う服も、春以降に着られるような「長持ち」タイプが好都合。ロング丈のフレアスカートは全体にレースがあしらわれていて、涼しげな風情。春から先もコーデに生かせそうです。ゆるやかなドレープと、不ぞろいの裾ラインが大人っぽい印象に仕上げています。ウエストをあえてタイトに絞ってあるから、シルエット全体に優雅なメリハリが生まれました。白のリブニットにうっすらと表情が乗せてあり、ワントーンのコーデも単調に見えにくくなっています。ドレッシーな着映えに、あえてシンプルなスニーカーを引き合わせれば、着て行けるシーンが広がります。サングラスでイメージを変える小技も操って。
白と黒はシーズンを意識しないでまとえる色。だから、春夏まで通して着られるアイテムを、「通年服」として選ぶのが、賢いセレクト。アウターの量感で季節を切り替え、かさばらない着こなしを心がければ、1年を通じてスレンダーな着映えに整えられます。ガリャルダガランテの12月アイテムは、次の春夏につなげやすいデザインがそろっているから、いっぺんに1年分のおしゃれ支度ができそう。白と黒で組み立てる自分らしいコーデのパートナーが、ショップで出会いを待っているはずです。
■2016 December COLLECTION LOOKBOOKはこちら>>