こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。

「GALLARDAGALANTE（ガリャルダガランテ）ルミネ新宿店」の月替わりブース「SERENDIPITY（セレンディピティ）」の11月のテーマは｢ROOM」。ホームウエアやインテリアなど、「ぬくもりのある部屋」を感じられるようなアイテムを集めました。家の中だからと言って、地味でありきたりにまとめてしまうと、気分も停滞しがち。近頃はインルームだからこそ、自分らしいおしゃれや空間づくりを楽しむ「プライベート上手」が増えていて、今回の企画でもカシミヤのルームウエアやブルックリン発の身の回り雑貨といった、「おウチ」ライフが盛り上がるアイテムを用意しています。

雑貨やインテリア、食器、ルームフレグランスなどを、ファッションと合わせてトータルに考えるライフスタイルが広がりを見せています。下地になっているのは、コンフォート（心地よさ）やリラクシングを大切にする意識。「普段」を雑に扱わないで、日常を大事にする気持ちがプライベートな時間のクオリティーや満足感を高めるのだと気づく人が増えてきました。広い意味での「快適さ」に目配りして、「素」の自分を満喫する暮らしぶりが支持を得ています。今回はそういった上質な生活に誘うアイテムをご紹介します。

◆Oyuna（オユーナ）

ベルト付ストール　82,000円+TAX

ラウンジウエア　49,000円+TAX

ラウンジウエア　69,000円+TAX

やさしく繊細なカシミヤの手触りは気持ちまで穏やかにしてくれます。ロンドンを拠点とする「Oyuna（オユーナ）」は、従来のカシミヤ製品の枠を越えたクリエイティブを発揮しているデザイン集団。モンゴル生まれのデザイナー、オユーナ・セレンドルジュ氏と、エクアドル生まれのデイヴィッド・ベスナスコーニ氏が2002年に設立しました。モンゴルの遊牧民がはぐくんだ美意識とロンドン流の独創的なデザインが融合した、タイムレスなラグジュアリーを提案しています。

ストール　46,000円+TAX

ウエアと小物類の両方を手がけているのも、「オユーナ」の特徴です。今回の「セレンディピティ」でもライフスタイルをうるおす品々を取りそろえています。「オユーナ」の代表作「トラベルセット」は名前の通り、ちょっとしたお出掛けから、身体の冷えが気になる長旅まで、シーンを選ばずにまとえる逸品です。ボディーをくるむラップとして使えるのに加え、上品なショールとして、ボリューミーなマフラーとしても役立ちます。使い勝手にすぐれた重宝サイズに仕立てられています。しなやかなレザーストラップがセットになっていて、着こなしのアレンジを加えやすいのも、人気の理由です。

ラウンジウエアはゆったりしたシルエットで、お部屋でくつろいで過ごせそう。ご近所への外出でも着替える必要はありません。ストールは２色のカラーブロックを利かせてあり、羽織り方や巻き方に応じてきれいに響き合います。ふんわりした風合いやソフトな着心地を生んで、ロングセラーになっている品です。グローブ（手袋）は手首のあたりまで覆ってくれる、エレガントなつくり。手袋をはめると、アクセサリーが隠れてしまいがちですが、右手中指にはコントラストカラーのリングがあしらわれていて、ユーモラスに視線を引き込みます。冬のお約束的アイテムであるニット帽もカシミヤ製はカジュアルに見えすぎません。クッションカバーとブランケットはリビングルームや寝室で伸びやかな気分に落ち着かせてくれそうです。

◆ORIM（オリム）

タオル小 1,000円+TAX　タイル大　3,500円+TAX

ルームシューズ　20,000円+TAX

パリ発のライフスタイルブランド「ORIM（オリム）」は「Re-Bliss（至福の時間に戻る）」がキーワード。日常の心地よさとラグジュアリーなテイストの融合による、新しいライフデザインを提案しています。今回は上質なバスタイムを演出してくれるタオルラインと、大人の女性に向けたシックなルームウエアを用意しました。

タオルは実は品質の幅が極めて大きい品の代表格。「オリム」のタオルは極上の柔らかさに加え、これまでにないボリュームを備えています。しかも、まるで綿菓子のように軽い。「ボリューミーで軽い」という、矛盾して聞こえそうな持ち味は、パイルの中心を空洞にした「中空糸」を使用することで実現できました。格別のふかふか感はぜひ実際に触れて確かめてみて。タオルを使う瞬間は割と生活感を意識しやすいシーンが多いものですが、「オリム」はむしろラグジュアリーな使い心地を味わえます。このリッチな質感は洗濯を繰り返しても続くように特殊な加工が施してあります。長くつきあえるから、愛着が持てて、お得感もあります。

ルームウエア フードガウン　17,000円+TAX

ルームウエア パイルパンツ　12,000円+TAX

ルームウエアはフードガウン、パイルパンツなどをラインアップ。室内でバスローブやナイトガウンをまとって過ごす人が日本でも増えてきました。フード付きのガウンは部屋の中で楽ちんなだけでなく、近場の買い物、宅配便の受け取りなどにもそのまま出られて、使い勝手に富んでいます。パイル地のパンツは吸湿性がよく、肌当たりがやわらかいから、居場所やシーンを選びません。室内ではスリッパで過ごす人も多いでしょうが、ルームシューズはスリッパより履き心地がしっかりしていて、足を上げても脱げないので、かえってストレスを感じにくい履き物です。

◆AMELIA BROOKLYN（アメリア ブルックリン）

キャンドル 3,600円+TAX　コーム 4,200円+TAX　3パーツプレート4,700円+TAX　お香　3,000円+TAX

リングスタンド 3,000円+TAX　羽プレート 3,000円+TAX 　丸プレート 3,000円+TAX

せわしないマンハッタンとは別物のヒューマンな空気感を持つ、お隣のブルックリン区は程よい力の抜け具合や生活者感覚が関心を集めています。「AMELIA BROOKLYN（アメリアブルックリン）」はそのブルックリンのカルチャーから生まれたライフスタイルブランド。ニューヨークでファッションデザイナーとして16年間のキャリアを持つ創業者が立ち上げ、「すべて手仕事仕上げ」をモットーとしています。今回はキャンドル、リングスタンドなどの雑貨をセレクト。大量消費や画一的規格から距離を置いて、丁寧に送り出されるアイテムには、化学成分を含まないノンケミカルの身体に優しいキャンドルが示すように、使う人への思いやりが感じられます。セラミック（陶器）の羽根形プレート、丸プレートは、お香を載せたり、植物を置いたりして、部屋のムードを落ち着かせやすそう。３カ所の皿に分けて入れられる３パーツプレートはアクセサリー入れにも使いやすいこしらえです。

◆The　Keys to the Closet× RILOREN（Wネーム）

ニット42,000円+TAX

ニット36,000円+TAX

ニット36,000円+TAX

「ガリャルダガランテのオリジナルブランド「The Keys to the Closet」は「RILOREN（リローレン）」とコラボレートしてＷネームのニットウエアを企画しました。生地はすべてウール90％にカシミヤ10％を加えて、ナチュラルで穏やかな質感に整えました。やさしい肌触りで、ずっと着ていたい気持ちに誘う仕上がりです。デコルテ部分が広めに開いた、のどかなシルエットから、首元が割と詰まったタイプまで、３種類の長袖トップスはそれぞれに表情が少しずつ異なっています。どれもニット特有のほっこり感を帯びていながら、前後の丈違いや首周り、袖先、裾の仕上げなどに個性を持たせてあるので、自分好みの着こなしに交わらせやすくなっています。

セレンディピティで提案しているのは、上質な暮らしの選択肢。プライベートな時間では他人の目を意識せずに済むからこそ、本当に自分らしくいられる服や雑貨に囲まれて過ごしたいもの。「ライフスタイル」という言葉が象徴するように、そこにあるのは、個人の「生活」であり、自分だけの「スタイル」。当たり前の日常に手を抜かない素敵な人に見てもらいたい「ROOM」は、「ガリャルダガランテ ルミネ新宿店」の「セレンディピティ」にあります。

「GALLARDAGALANTE（ガリャルダガランテ）ルミネ新宿店」の月替わりブース「SERENDIPITY（セレンディピティ）」
「ROOM」　2016年11月1日～29日まで