Aug.31.2011
10:16 PM
[ Rie Miyata ]
パリの空気たっぷり! 映画情報&ファッション動画公開
Mpic01.jpg
こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。
この秋冬の「ガリャルダガランテ」コレクションは パリからインスパイアされていることは、 今までにも何度かこちらでお伝えしてきました。

「クラシック」が大きなファッショントレンドになる この秋冬ですが、「ガリャルダガランテ」の提案するスタイルは 単に一昔前の装いではなく、パリという趣深いフィルターを 通してフレンチシック&アンニュイに彩られています。

ショップもパリの1970年代ムードに包まれます。

そんなパリの魅力を収めた動画が 「ガリャルダガランテ」の公式サイトで公開されました! 実際にパリロケーションで撮り下ろした映像が まるで短編映画のように流れます。

Mpic02.jpg
Mpic03.jpg
Mpic04.jpg
今回は、パリの魅力をたっぷりお伝えしつつ、 その気分に乗って、「ガリャルダガランテ」のムービーを ぜひご覧頂きたいと思います。

パリのよさはその変わらない街並みや 暮らしスタイルにあるとも言えるでしょう。

新都心の誕生といった部分的な都市開発はあっても、 街のたたずまいは今も昔の雰囲気を残したまま。

アスファルトだらけの日本とは違って、 石畳の踏み心地は足裏からも歴史を感じさせてくれます。

街自体にムードがあるから、これまでにたくさんの 映画の舞台となってきました。

「ムービー」ではなく「シネマ」と呼びたくなる 映画の名作、話題作が数多く撮られています。

つい最近も名匠、ウディ・アレン監督がパリを舞台にした ロマンチックコメディー『ミッドナイト・イン・パリ(原題Midnight in Paris)』を 撮り、世界各地で大ヒットとなりました(日本公開は未定)。

「ガリャルダガランテ」プレスの高田さんと永井さんが 撮影でパリを訪れた際も、『ミッドナイト・イン・パリ』の ポスターがあちこちに貼られるほどの大変な盛り上がりだったそうで、 新たなパリ映画の代名詞的存在となりそうです。

フランス大統領夫人のカーラ・ブルーニが カメオ出演したことでも話題になったこの映画では、 主人公の脚本家が1920年代のパリにタイムスリップ。 ピカソやダリ、モディリアーニといった当時の芸術家たちと出会います。

タイムスリップできない私たちでも、街をそぞろ歩き、 カフェでくつろぐだけで、時を超えたヒストリカルな 体験ができるのが、パリという街の不思議なところです。

そこで、パリの見どころを、過去に話題になった パリ映画とともに振り返りながら、 「ガリャルダガランテ」秋冬コレクションのテーマ 「クラシック・レオロジー」を重ね合わせてご紹介していきましょう。

この秋冬コレクションのスタイリングでは、 1日を4章に分けて、朝から夜までの時間帯ごとに 各シーンにふさわしい装いを提案しているから、 パリロケで撮られた映像を眺めていると、 自然とそのシーンに重なるような映画が頭に浮かんできます。
Mpic05.jpg
Mpic06.jpg
Mpic07.jpg
◆チャプター1 ~朝のセーヌ河べりの遊歩道を散歩~

セーヌ河に架かる橋と言えば、 映画『ポンヌフの恋人』(1991年)の舞台になった橋 「ポン・ヌフ」を連想する人もいらっしゃるでしょう。

ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァン主演のこの映画は、 天涯孤独で大道芸人の青年と、目の病で絶望にさいなまれていた 女性がこの橋に引き寄せられたかのように出会い、 打ち上げ花火のように恋の炎を燃え上がらせ、 恋愛のよろこびと残酷さに翻弄されるという、純度の高いラブストーリー。

この映画の撮影に当たっては南仏の田舎にパリの街並みを再現しました。 実際のポン・ヌフは凱旋門、エッフェル塔と、ノートルダム寺院の間に 位置するという、パリの醍醐味を満喫できる絶好の場所にあるだけに、 パリを訪れたら、ぜひ足を運びたい名橋です。

◆チャプター2 ~昼下がりのギャラリー巡り~

秋冬コレクションのイメージフォトは、実際のポンヌフでも 撮影されていますから、「ガリャルダガランテ」のサイト内で ニット主体のレトロシックな装いが本物のパリの街並みと どのようになじんでいるかを確かめてみてください。

面白い事に、ポンヌフはフランス語で「新しい橋」という意味ですが、 実際にはセーヌをまたぐ最も古いパリの橋です。

Mpic08.jpg

オペラ座の怪人 スペシャル・エディション DVD発売中 3,990円(税込) 発売:ギャガ 販売:メディアファクトリー (C)2004 Scion Films Phantom Production Partnership.

◆チャプター3 ~夜のオペラ座(オペラ・ガルニエ)でバレエを鑑賞~

オペラ座が舞台の映画は何と言っても、『オペラ座の怪人』(2004年)。

日本でもロングランとなった、アンドリュー・ロイド・ウェバー作曲の 同名ミュージカルを映画化した内容です。

物語の舞台は19世紀末のオペラ座。 このオペラの殿堂には、人知れず謎の怪人が住み着く。 怪奇な事件を次々と引き起こしていた怪人は 若手女優クリスティーヌの才能を見いだし、彼女をプリマドンナへと導く。

白い仮面をかぶって素顔を隠した怪人は 自分が潜むオペラ座地下へクリスティーヌを連れ去る。

彼女の幼なじみのラウルは さらわれたクリスティーヌを追って、 怪人の隠れ家である、地下の広大な水路へ向かう。

秘かに自分の歌唱力を伸ばしてくれた 「音楽の天使」だと信じて 怪人に従っていたクリスティーヌだったが、 仮面の下に隠された怪人の正体を知ってしまい......。
タイトル通り、ストーリーはほとんどオペラ座内で進みます。
もちろん、実際のオペラ座には怪人が住み着いてはいませんが、 天井には幻想の画家マルク・シャガールの大作が描かれ、 上演中でなくても見学できるので、オペラやバレエの雰囲気に浸れます。

オペラ座周辺は高級ホテルやブランドショップが集まり、 観光客にもなじみ深いエリアです。

ルーブル美術館にも歩いて行ける距離ですし、 小粋なカフェが点在しているので、通りに面した席に座って、 道行くパリジェンヌの着こなしを眺めるのも 楽しいひとときになるはずです。

日本でもオペラやバレエは楽しめますし、 演劇、歌舞伎、映画などにおめかしして出掛けるのは、 気持ちが浮き立つ格好のおしゃれシチェーションです。

つば広帽をかぶって女優気取りでシアターに出掛け、 終演後は今見たばかりの感想を同伴者と語り合うのも、 味わい深いアフターショーの過ごし方です。
Mpic09.jpg
Mpic010.jpg

◆チャプター4 ~夜景をバックに優雅なフレンチディナー~

パリの夜はワインとともに更けていきます。

パリのレストランが舞台の映画『レミーのおいしいレストラン』(2007年)は、 シェフを夢見るネズミのレミーが人間の見習いシェフとコンビを組んで、 パリのフランス料理界でトップシェフを目指す物語です。

Mpic011.jpg

Mpic012.jpg レストランやビストロと並んで、パリの食文化を物語る存在がカフェ。 そのカフェが主な舞台の『アメリ』は2001年の映画ですが、 パリの街並みはずっと様変わりしていないことが感じ取れます。 カフェで働くアメリが主人公とあって、 パリのカフェ文化に触れる格好の作品です。 舞台になったカフェ「カフェ・デ・ドゥ・ムーラン」は実在していて、 ノスタルジックな雰囲気を残すモンマルトル地区にあります。

そのほかにも、パリを舞台にした映画がたくさんあります。
『ムーラン・ルージュ』(2001年)

モンマルトル地区にある有名なナイトクラブ「ムーラン・ルージュ」。 ニコール・キッドマン主演でおなじみの100年以上の歴史を持つ クラブを舞台にした映画です。

『パリの恋人』 (1957年)
ファッション誌の写真家(フレッド・アステア)が 書店員(オードリー・ヘプバーン)を新人モデルとして発掘して、 パリで撮影するうちに恋に落ちる物語。 「永遠の妖精」と呼ばれたヘプバーンの魅力を引き出した、 上品クラシカルな衣装は、この秋冬ファッショントレンドと見事にリンク。 『ローマの休日』『麗しのサブリナ』を手がけた衣装デザイナーの イーディス・ヘッドと、パリのメゾンを率いるユーベル・ド・ジバンシーが 共同制作した衣装も見物となっています。
『地下鉄のザジ』 (1960年)
60年代のパリを実感させてくれる映画で、 10歳のおてんば少女ザジが地下鉄スト中のパリを駆け巡ります。 この映画にも登場する、パリらしさを印象づける建造物のひとつが、 日本では「アーケード」と呼ばれる、ガラス屋根付き商店街の「パサージュ」。 19世紀に現れたパサージュは風雨に邪魔されず、 買い物や娯楽が楽しめる空間として人気を博しました。 トンネルのような細い路地に踏み込むと、 古き時代のパリに迷い込んだような気分にさせられます。 その後、大半はさびれてしまい、現在では数えるほどしか 残っていませんが、その独特の陰影豊かな空間は パリの原風景と呼ぶにふさわしいおもむきに満ちています。

『ダヴンチ・コード』(2006年)

シャンゼリゼ大通りや凱旋門、ルーブル美術館など、 パリの名所がたくさん登場する映画です。 主演のトム・ハンクスとオドレイ・トトゥが暗号を解きながら、 パリのあちこちをかけずり回るスリリングな展開に引き込まれます。

『パリ、ジュテーム』 (2006年)
同じようにパリのあちこちが登場する映画です。 コーエン兄弟やガス・ヴァン・サントら名だたる18人の 映画監督が5分間ずつ撮ったショートストーリーを集めた作品。 思い思いのパリを切り取っていて、この街の多面性を実感できます。

既に挙げた作品以外にも『巴里のアメリカ人』『昼下りの情事』『ディーバ』 『シャレード』『ビフォア・サンセット』『幸せはシャンソニア劇場から』など、 パリを舞台にした映画はいっぱいあるので、チェックしてみてください。

Mpic013.jpg
こんなに多くの映画人を惹き付けてやまないパリの魅力を収めた 動画が「ガリャルダガランテ」の公式サイトで公開されています!

チャプター1~4のイメージに基づいて、パリロケーションで 撮り下ろした映像がまるで短編映画のように流れます。

パリに行く機会があまりない人でも、 この動画を見て、パリの空気感とファッションを楽しめるはず。

この秋冬の着こなしのお手本は往年の映画女優だけに、 パリ映像のスタイリングを参考に、ワードローブに採り入れたい アイテムを見つけてみてはいかがでしょう。

「ガリャルダガランテ」クラシック・レオロジー動画が公開中! こちらをご覧ください。
Page Top