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Press Blog


2012. 04. 20

「Blue Note Tokyo(ブルーノート東京)」で非日常を堪能

こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。 おしゃれを上達させるコツの1つが、「ドレスアップする機会を増やす」。 「装いの幅が出なくなり、着こなしに奥行きや深みがなくなったかも」と思ったときは、時々、ライブや美術館、ディナーといった、普段よりドレスアップして出掛ける機会をつくるようにすると、必然的にスタイリングを工夫することが増え、気分転換にもなります。 そういった場所で見かける、周りの人の装いも自分流の着こなしのヒントになるので、おすすめです。 「非日常」を感じ取れる華やかな場所で、おしゃれな大人が集まり、過ごす時間が満ち足りている。  そんな難しい条件を兼ね備えた数少ない空間の1つに、ジャズクラブの「Blue Note Tokyo(ブルーノート東京)」があります。 先日、「ガリャルダガランテ」のプレスの高田さんと服部さんと「Blue Note Tokyo」に行ってライブを堪能してきました。 名門ジャズクラブ「Blue Note」の本家はニューヨークにあり、私も何度か足を運んだことのある大好きな場所です。 その名前を受け継いだ「Blue Note Tokyo」は1988年、東京・南青山にオープンしました。 音楽を愛する大人たちが集う「Blue Note Tokyo」は、ステージとの距離感が出がちなコンサートとは別物の、アーティストの体温すら感じられそうな間近でのライブを楽しめる音楽楽園です。 ジャズがメインではありますが、多様な音楽ジャンルのアーティストを連夜、ステージに迎えていて、訪れるたびに新たな音楽体験を味わわせてくれるのも、「Blue Note Tokyo」にしょっちゅう足を向けたくなる理由の1つです。 NYの「Blue Note」と比べると、東京はいくつかの違いがあることに気づきます。 例えば、観客の過ごし方もそう。 東京では多くの観客が割と熱心にステージ上のパフォーマンスに聴き入っていますが、NYではおしゃべりしたり食べたりを楽しんで、BGM的に聞き流している人が結構います。 アーティストの側も心得たもので、別に気に留めるでもなく、自分たちのペースでパフォーマンスを続けていきます。くつろいだひとときを過ごせれば、それでよしという観客とアーティストのこなれた関係です。 空間の造りにも違いがあります。 行った方はご存じでしょうが、実はNYの「Blue Note」は東京よりもずっとこぢんまりしていてレトロな雰囲気です。 一方、「Blue Note Tokyo」は上質なたたずまいはそのままに、ゆったりしたスペースが確保されていて、パフォーマンスを楽しみながら食事やお酒を味わいやすい、座席面でも余裕のある空間に仕上げられています。 一般のレストランよりもやや暗くなっていて、テーブル上のキャンドルのゆらめきが印象的な照明演出もムーディーな雰囲気を生み出しています。 「大人の隠れ家」を思わせるそのやわらかい居心地感は普段の忙しさを忘れさせてくれ、自然と心をほどいてくれます。 その「Blue Note Tokyo」が「ガリャルダガランテ」とコラボし、一夜限りのライブイベントが5月6日(日)に開かれます。 思い思いのおしゃれを楽みながら、ライブと食事、お酒まで満喫できる素敵な時間となりそうです。 いわゆる普通のライブやコンサートでは立ちっぱなしになりがちですが、「Blue Note Tokyo」ではそれぞれのテーブルでくつろいでおいしい料理とお酒を味わいながらプレイも楽しめるので、リラックスした時間がゆっくりと流れていきます。日常と切り離された夢見心地の体験は、きっと生活に程よいメリハリをもたらしてくれることでしょう。 先日拝見した、「Blue Note Tokyo」でのライブステージは、NYの女性ヴォーカリスト、ジェーン・モンハイトさんとブラジルのメロディーメーカー、イヴァン・リンスさんの共演でした。 スピーカーやヘッドホン越しではない、目の前のアーティストが歌い奏でる「生音(なまおと)」は別格のスリリングなライブ感に聴き手を包み込み、充足感に浸らせてくれました。 とりわけ、ボーカルの場合はかすかな息づかいまで聞こえるので、歌い手との一体感が高まり、パフォーマンスに引き込まれていきます。 シルキーで伸びやかな歌声にくるまれ、時に陽気で時に切ないブラジルサウンドにもてあそばれる時間は濃密にそして心地よく過ぎていきました。最初はカクテルやお食事を楽しみながら楽しんでいたのが、プレスの高田さんも服部さんも私も最後には、すっかり非日常の世界に入り込んでしまいました。 ジェーン・モンハイトさんとイヴァン・リンスさんの2人は、実は今回が初共演だったそうなのですが、そうは見えないほどの息の合いようでした。 もともと巨匠の誉れ高いイヴァンさんのステージにNYの本家「Blue Note」で毎夜のように通い詰めていたファンが将来を夢見るジェーンさんだったそうです。 「Blue Note」が結んだ縁が日本で「共演」という形で新たにつなぎ直された格好で、シンデレラストーリーのよう。 今やモンハイトさんはジャズボーカルの歌姫に成長し、円熟味を増したリンスさんをパートナーに迎えて東京で堂々のパフォーマンスを披露したという素敵な物語に私たちも立ち会うことができました。 2人の間には目には見えないけれども、確かなリスペクトがまなざしという形で交わされていて、ライブにぬくもりが加わっていました。 ハートウォーミングなパフォーマンスに、観客も自然と誘い込まれていき、心まで温まる気がしました。 「Blue Note Tokyo」が素敵なところの1つに、今回のような素晴らしいパフォーマーを観客に引き合わせてくれるプロデュース力が挙げられるでしょう。 「Blue Note Tokyo」のアーティスト選びは確かな目利きに裏付けられているので、たとえ自分が名前を知らないパフォーマーであっても、"「Blue Note Tokyo」にお任せ"のつもりで席を押さえてしまってもいいと思います。 むしろ、そういう知らないアーティストとの出会いを進んで引き受けることによって、それまで聴いたことのなかったジャンルやテイストの音楽に触れるチャンスがもたらされます。 私もブラジル音楽の曲を聴いたことはありましたが、ライブは初めてだったので、生で聴くブラジリアンミュージックの居心地のよさにすっかり聴き惚れてしまいました。 この日はパフォーマンスに合わせて、ブラジル食材を使った写真のオリジナルカクテルが用意されていました。サトウキビを原料として造る、ブラジルの蒸留酒「カシャーサ」に漬けたライムとシードル入りのフレッシュで飲みやすいカクテルを頂きました。 飲み物や食事が充実しているのも、「Blue Note Tokyo」が大人を引き寄せる理由。いろいろな種類のカクテルやお酒が用意されているので、自分のレパートリーを広げるように1杯ずつチェンジしてもよさそう。 来日パフォーマーが多い上、外国人の観客も珍しくないから、日本にいながらにして海外旅行をしているかのような気分にも誘われます。 ステージに集中しすぎないで、会話とディナーを楽しむ彼らの過ごし方はこなれたクラブライフのいいお手本でもあります。 最後に記念撮影を高田さんと服部さんと一緒に。 私は、照明が暗めのこういった場には、ラメやスパンコールを散らしたきらめきアイテムをよく着ていきます。 この日は、スパンコールのジャケットを着ていきましたが、ロウソクの灯りがキラキラに照り映えて、幻想的な雰囲気に見えたそうです。 普段使いは気が引けるような派手めの服に身を包むのも、こういう常ならぬリュクスな場ならではの特権と言えるでしょう。 着こなしのポイントとしては、席に着くと、腰から下は見えなくなるので、洋服以外でも、イヤリングやネックレスなどで上半身にきらめきをもってくると、暗闇の中でキラリと輝きを放ってくれます。お仕事帰りでもこれならできそうですよね。 カジュアルなファッションの時も、コスチュームジュエリーや帽子、スカーフなど、小物でキラリとするものをプラスすると、見栄えのする装いに整います。白のアイテムも暗闇の中で光るのでオススメです。 日々の忙しさを忘れさせてくれる、素敵な時を過ごすのだから、いつもと違ったドレスアップでその場に臨んでみてはいかがですか。 5月6日はぜひそんな価値ある時間に浸ってみてください。 2012年5月6日(日)〜GALLARDAGALANTE loves JAZZat BLUE NOTE TOKYO music by PAPIK〜 詳細はこちら。http://www.gallardagalante.com/galante/special/gglovesjazz2012/  


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