2013. 03. 04 この春夏は、「中南米」「カリブ海」の魅力を知って、おしゃれを楽しむ こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。 春本番となり、初夏やその先を見越したおしゃれプランの準備はいかが。「ガリャルダガランテ」の2013春夏のテーマが「カリビアンクルーズ」。陽光を味方につけたリラクシングな装いが気分を盛り上げてくれそう。 ところで、「カリブ海」と言われて、「そう言えば、どこだっけ?」と、思う人も多いはず。名前だけは知っているけれど、実際に訪れたことのある人は少ないから、イメージ先行のところがあります。そこで、今回はイメージカントリーの中南米と合わせて、カリブ海エリアの魅力をお伝えします。 カリブ海(Caribbean Sea)があるのは、アメリカ本土南端のフロリダ州よりさらに南の暑いエリア。メキシコ、南米大陸に囲まれた海域です。たくさんの島が浮かんでいて、キューバやジャマイカ、ハイチ、ドミニカ、プエルトリコなどの国・地域があります。スペインをはじめ、英国やフランスなどが植民地にしてきた歴史があり、ヨーロッパカルチャーと現地文化が融合して生まれた独特の雰囲気でも知られています。キューバ生まれのルンバやジャマイカ発祥のレゲエなどのラテン音楽は世界的に有名です。 世界のサンゴ礁の3割がこの海域に集まっているともいわれるだけに、海の美しさで世界の観光客を引き寄せています。ダイビングをはじめとするマリンスポーツも盛ん。カリブ海を渡る豪華クルーズ船での旅は憧れリゾートの代名詞とも呼べるでしょう。フィッシングの聖地としても知られています。 ディズニーランド好きが連想するのは、人気アトラクションの「カリブの海賊」。この海域に海賊が多かったかどうかはともかく、島が多くミステリアスな雰囲気の濃かったこともあってか、不思議とカリブと海賊のイメージはなじんでいて、ジャック・スパロウ船長役を演じる俳優ジョニー・デップ主演の映画版『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは大ヒットしました。 (c) 2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved. そのジョニー・デップが主演した、カリブ海を舞台にした映画が『ラム・ダイアリー』(The Rum Diary、2011年)。アメリカ人ジャーナリストのハンター・S・トンプソン(1937〜2005年)氏がつづった自伝小説の映画版です。カリブのアメリカ領プエルトリコが舞台となっており、タイトルの「ラム」は、サトウキビからつくる強いスピリッツのラム酒です。 「ゴンゾー(ならず者)ジャーナリズム」と呼ばれた、挑発的で破天荒な取材スタイルを築いたトンプソン氏が主人公。ジョニデが心酔する人物で、自らが出演を希望したとされています。ジョニデはトンプソン氏原作の映画『ラスベガスをやっつけろ』で彼をモデルにしたジャーナリスト役を演じ、彼の「親友」を自認しています。 (c) 2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved. 取材対象に入り込み、ナイフのような切れ味の文章を、1人称で書くトンプソン氏。客観性や公平さを離れ、主観と独断で押し切るそのとがった手法はジャーナリズムの新たな試みと評されました。『ラム・ダイアリー』では1960年、ジャーナリストのポール・ケンプ(ジョニー・デップ)がプエルトリコのサンファンに向かいます。 (c) 2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved. (c) 2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved. (c) 2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved. ニューヨークの喧騒に疲れ果て、地元新聞に記事を書くつもりでカリブに新天地を求めたケンプ。ラム酒を浴びるように飲む生活になじんだケンプは、アメリカ人企業家の婚約者、シュノー(アンバー・ハード)と出会い、彼女の美しさのとりこになっていく。落ちてはいけない恋。でも、その恋の裏側には、ケンプを陥れるわなが潜んでいた――。 ストーリーはもちろん面白いのですが、スクリーンをみずみずしく彩るのは、カリブの自然や景色です。青く輝く海、吸い込まれそうな抜ける空。そんなありきたりの形容ではとても表現しきれない解放感いっぱいの眺めはすぐにリゾートに出掛けたい気分になります。 実は、今回の2013年春夏の「ガリャルダガランテ」のカタログと動画はプエルトリコで撮影されました。日常を離れ、心をほどく贅沢な時間を用意してくれ、おしゃれをささやきかけてくれます。 「Puerto Rico」というスペイン語由来の名前を持つプエルトリコ。ここからアメリカに渡った人は多く、女優で歌手のジェニファー・ロペスも両親はプエルトリコ系です。長くスペイン支配下にありましたが、アメリカの領土となって今に至っているプエルトリコ。でも、正式な州ではない「自治領」という微妙な扱いなのです。住民は米国籍を認められてはいるものの、大統領選の投票権がないという、ちょっと不思議な立場に置かれていて、「51番目の州」への昇格を求める動きが続いています。 そのプエルトリコで撮影された春夏のイメージ写真・映像は、「ガリャルダガランテ」が提案する「カリビアン・クルーズ」の装いをはっきりイメージさせてくれます。カリブの島々や国を船で巡る旅。やさしく肌をなでる、着心地のよいエアリーなワンピースや、身体を締めつけないスカート、パンツ、ビーチに連れ出したくなるようなバッグなどがラインアップされていて、夏を待たずに、5月の連休前からでもデビューさせたい気持ちに駆られます。 この春夏は、「カリビアン・クルーズ」な着こなしを存分に楽しんで、周りの人にもカリブ風のおしゃれをお裾分けしてあげましょう。 「ガリャルダガランテ」のイメージ映像はこちら。 http://www.gallardagalante.com/galante/#/catalog 『ラム・ダイアリー』【初回限定生産】ブルーレイ&DVDセット(2枚組) \3,980(税込)ワーナー・ホーム・ビデオ(c) 2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved.http://rum-diary.jp/ |