2013. 04. 26 Tシャツ+ボリュームネックレスの着こなしが新鮮! こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。 日中の気温が上がり、時に汗ばむ季節になってきました。こんな時期に頼れるのは、やはりTシャツ。シンプルでも上質なTシャツはすっきりした着姿に整えてくれます。おしゃれに着こなすには、生地やディテールに目配りの行き届いた「格上T」を選ぶのがコツ。さらに、気品を漂わせるネックレスを重ねると、手抜き感が消えて、着ていけるシーンが広がります。 「ガリャルダガランテ」では今回、Tシャツフェアが開催されます。サマーシーズンの必需品となるだけに、夏本番を迎える前に、「ありきたりT」や「その他大勢T」とは一線を画した愛着Tを手に入れておきたいものです。 Tシャツ姿をつやめかせるボリュームネックレスもこの時期、ショップ店頭にそろうので、「Tシャツ&ネックレス」のマッチングを試す絶好の機会に。別々に見比べていると、なかなか相性を確認しにくいところがありますが、ショップの同じフロアで一緒に実物を試着してみれば、マリアージュのなじみ具合は一目瞭然です。 自分流の着こなしを熟成させる近道の1つに、得意なコーディネートを何度も繰り返して、バリエーションを広げ、操り方を定着させていくというものがあります。「Tシャツ&ネックレス」もその効果が出やすいコーデだから、種類の異なるTシャツやネックレスを様々なパターンで組み合わせて、納得のいくペアを発見してみましょう。 ◆パンツにTシャツ&ネックレス (c)Rie Miyata プレーンな表情のTシャツにこそ、ちょっときらびやかなネックレスがお似合い。グリッターやシャイニーはこの夏以降に勢いづくトレンドだから、早めに手なずけておきたいところ。各ピースやパーツの大きなゴロゴロ系ネックレスはかえって首やデコルテを華奢に見せてくれる点もうれしい。 まばゆいきらめきを放つチョーカーは夏場に寂しくなりがちなネックゾーンにリッチな華やぎをもたらしてくれます。パーツの先が尖ったパンキッシュなタイプは、癖のないTシャツにもスパイスをプラス。メタリックの冷ややかな輝きが首周りにクールな風情も寄り添わせます。 ◆スカートにTシャツ&ネックレス (c)Rie Miyata Tシャツとスカートの組み合わせは、スカートのフェミニンさがTシャツのヌケ感と程よく反応して、こなれた立ち姿に仕上がります。夏場には割とスタンダードなコーデだから、そこにネックレスで狙い通りのムードをかぶせて。白い台座付きのネックレスはノーブルな品格美を持ち込んでくれるから、スカートの相性が申し分なし。 Tシャツもスカートも地味めにまとまってしまいそうなときは、カラフル系のネックレスに主役を任せてみては。視線が引き上がって、顔映えも明るくなります。モノトーンの禁欲的なT&スカートの日も、パールやきらきらパーツをふんだんにあしらったネックレスでデコルテに光を注ぎ込んで。ロングネックレスをVゾーンに垂らして、視線を垂直方向に引き込む手も効果的です。 ◆プリントTを大人っぽくコーデ (c)Rie Miyata キャラクターや文字が躍るプリントTはガーリーに見えがちですが、そこを逆手に取って、大人コーデに落とし込むのが、中級者以上の操り方。もともと柄や色に勢いがあるだけに、見慣れたTシャツ姿とはひと味違う、若々しさとウィットを感じさせる着こなしに仕上がるところが受けています。 ここでもネックレスの使い方が大事。グラフィティ(落書き)っぽいモチーフのTシャツは、そのままではストリート感が濃くなりすぎてしまいそうですが、ゴールドの太めチェーンを乗っけることで、セレブカジュアル的なムードが生まれました。モノトーンで少しゴス感のあるTには、ピンクチェーンに三角パーツを連ねたネックレスで味付け。 ビッグキャラクターを配した、お目立ち度の高いTシャツは、太めの民俗調ネックレスでバランスを取っています。手首にも太いブレスレットを巻いて、インパクトに負けないアクセ使いを試みています。膝丈の黒スカートに、ロゴTとダンガリー風シャツを重ねたコーデはボーイッシュにまとまりそうですが、短めネックレスの重ねづけがレディーの装いに引き戻しています。とりわけ小ぶりパールが効果大。チェーンバッグとも調和しています。 ◆プリントTをテイストミックス・コーデ (c)Rie Miyata プリントTは文字や柄にメッセージがあるだけに、そのトーンに引きずられてしまいやすいのですが、そのイメージを逆に生かして、ボトムスやアクセサリーで別テイストを加えるミックスコーデが楽しめるアイテムでもあります。色鮮やかなスカートやシャイニーなクラッチバッグといったアイテムを加えて、色めかせるコーデには、首もとからチラリとのぞく高貴なネックレスの面影が利いています。 ミリタリージャケットやレオパード柄スカートのような濃いめのミックスには、ネックレスも太めゴールドで堂々と。アメフトTに柄スカートという異色のマッチングも、リュクスなパーツを重ねたネックレスが仲立ちしてくれます。 人気が続くオールホワイトの装いにはシルバー系の控えめトーンがしっくり来ます。胸元の素肌に乗せるのではなく、首の詰まったTシャツの布の上に置く使い方は覚えておいて損はありません。 単体ではラフやルーズにも見えやすいTシャツですが、ネックレスと引き合わせると、ぐっと大人っぽい着姿に変身します。手持ちのTシャツに合いそうなネックレスを探したり、逆にネックレスのパートナーになってくれそうなTシャツを見付けたりすれば、この夏のTシャツコーデが一段とバリエーション豊かに楽しめそう。 「ガリャルダガランテ」のTシャツフェアにはきっとそんな出会いや発見が待っているはずです。 |