2013. 07. 12 ショップスタッフがお手本、6種類の夏ワンピはこう着こなす こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。 夏のおしゃれで重宝するウエアの筆頭格にワンピースが挙げられます。1枚でサラリとまとっても手抜きに見えにくい上、風通しがいいから、暑い日でも涼しく過ごせます。「ガリャルダガランテ」はワンピースの品ぞろえが厚いことは、既にみなさんご存じの通り。 この夏はこれまで以上に豊富なラインアップとなっています。 そこで、今回は主な6種類のワンピを取り上げて、ショップスタッフのみなさんの素敵なスタイリングをご紹介します。夏ワンピの着こなしの参考にしてみてくださいね。 ◆レースドッキングワンピース (c)Rie Miyata 左から、なんばパークス店/ルミネ新宿店/名古屋ラシック店 たっぷりしたドレープの間から、上品なレースがのぞく風情がエレガントな印象のワンピースです。レースを内側に忍ばせた2層の仕立てになっているので、美しい立体感をもたらします。まるでケープのようにちょっとイレギュラーな位置から腕が出るフォルムは、二の腕を隠しつつ、腕が細く見える仕掛けがうれしい。 異素材ミックスの特長を生かしたコーデは、ウエストのベルトを締めてドレープを際立たせたり、はずしてゆるやかリラックスに整えたり。クラッチバッグを持って、パールネックレスを巻けば、パーティーやディナーにも出掛けられそう。1枚で重ね着風に見せられるので、夏にありがちなさっぱりし過ぎる装いに見えません。レースのおかげで立体感が出て、レディーライクなたたずまいに仕上がっています。 ◆エアリーシフォンワンピース (c)Rie Miyata 左から、福岡ソラリアプラザ店/なんばパークス店/京都藤井大丸店 薄手素材のワンピースは、軽くて涼しいのに加え、風を受けて揺れるムードがたおやか。上手に着こなすコツは、生地の風合いを生かして、フェミニンにまとうこと。ブルーとオレンジの2色が用意されているエアリーシフォンワンピースは、ケープを思わせるふんわりしたシルエットがエレガント。ドレープがボディラインを美しく見せてくれます。 やさしい肌触りに楽ちんの着心地。落ち感あるドレッシーなデザインを生かして、クラッチバッグでコーデ。優雅なな立ち姿に整えています。鮮やか色を引き立てるネックレスとシューズの使い方も参考になります。 ◆サテンドレープワンピース (c)Rie Miyata 左から、京都藤井大丸店/表参道店/名古屋ラシック店 つややかな光沢を持つ生地で仕立てたワンピは、別格の華やぎを寄り添わせてくれます。サテンドレープワンピースはベージュとゴールドの2色展開。とろみを引き立てる上品な素材感がサテン特有のリュクス感をさらに印象づけます。立体的な仕立てになったフロントが印象的。タックやドレープで動きを演出しながらも、ボリュームは抑えてあるので、ストンとした上品なシルエットが、大人の女性像を演出してくれます。 サテンワンピならではの上品な光沢感をベースに、シンプルに着こなして。抑えめのグリッターやシャイニーはこの秋以降も続くトレンドだから、今から上手な操り方をマスターしておきたいもの。布を遊ばせた程よいボリューム感は、そのまま着ても、スタイルがよく映るうれしい仕立て。普段はサンダルで、パーティやデートではハイヒールやパンプスで合わせて、シーンごとに自在の着回しが組み立てられます。 ◆リネンペイズリーワンピース (c)Rie Miyata 左から、福岡ソラリアプラザ店/ルミネ新宿店/表参道店 柄ワンピは夏の装いを艶やかに演出する格好のアイテム。とりわけ、エスニック系の柄は夏にこそまといたくなります。リネンペイズリーワンピースは、柄をナチュラルになじませるグリーンとブルーの2色での展開。麻素材に躍るペイズリーのプリントが涼しげな表情を生んでいます。ベーシックなインナーがセットになっているので、ペイズリーの柄がさわやかに引き立ててくれます。 シャツ襟付きのワンピースはきちんと感あるマニッシュなたたずまい。その雰囲気に乗って、ダンディー顔のハットをかぶると、ジェンダーミックスの着こなしが手に入ります。男前靴で足元を固めれば、さらにメンズ濃度がアップ。逆に、細いベルトでフェミニンを差し込むアレンジも使えます。 1枚で着てももちろん様になりますが、丈の短いパンツで中性的に味付けする選択肢もあります。何種類もの着回しが思いつくから、出番が多くなるのは当然。フロント部分はボタンで開け閉めできるので、羽織り物感覚で夏レイヤードに落とし込むスタイリングも試し甲斐があります。 ◆フラワーガーデンワンピース (c)Rie Miyata 左から、なんばパークス店/ルミネ新宿店/名古屋ラシック店 ワンピで柄物と言えば、代表格は花柄。女らしいムードを漂わせてくれるだけでなく、ナチュラルでやさしい雰囲気も呼び込むから、花柄ワンピは薄着になる夏の頼もしい味方。フラワーガーデンワンピースはホワイトとベージュの2種類。ハンドペイント風のフラワーモチーフが全体に散らしてあり、優しいムードを醸し出してくれます。肩やウエストにギャザーを寄せた、ふんわりとしたフォルムもフェミニン。付属のインナーの胸元にも、ワンピと同じプリントをあしらってあるので、これだけで安心して着られます。夏の高原にたたずむようなガーデンイメージがあり、長めの丈感との相乗効果で気取らない気高さが生まれています。 その穏やかさを生かして、あえてデニムシャツを腰に巻いたり、ウエスタンブーツでボーホーっぽくアレンジしたり。多彩なコーデが組み立てやすくなっています。カンカン帽とサンダルで女の子っぽくまとめるのも、このワンピの持ち味を濃くする着こなしです。 ◆レイヤードマキシワンピース (c)Rie Miyata 左から、なんばパークス店/京都藤井大丸店/福岡ソラリアプラザ店/福岡ソラリアプラザ店 風が肌を吹き抜けるマキシ丈は夏の代名詞的なワンピース。カーキとネイビーの2色が選べるこちらのレイヤードマキシワンピースは、麻のサラッとした質感がうれしい夏仕様。ワンピという名前がついていますが、実は半袖のトップスと幅広のガウチョパンツを別々にしても着られるマルチウェイのデザインになっています。パンツはうっすらと透ける薄手の生地だから、たっぷりボリュームの割に重たく見えません。 ストンとしたシルエットは、落ち感を生かした細見せのコーデを試して。トップスの裾を絞ったり遊ばせたり、別トップスと差し替えたりと、アレンジの選択肢がいっぱいです。パンツは単体でも使い途いろいろ。ほとんどマキシ丈スカートに見えるので、ボリュームを際立たせてトップスをコンパクトにまとめるコーデも効果的です。Tシャツにプロデューサー巻きといったコーデにも落とし込めるから、ワンピ使いに飽きたら、上下別々で単品コーディネートで長く着回せそうです。 トップスには、ネックレスで縦落ち感をプラスするのが上手なアレンジ。デニムシャツを腰に巻いても、帽子でマニッシュ風味を加えても雰囲気が変わります。クラッチサンダルを添えれば、大人のムードが濃くなります。かごバッグ風の天然素材バッグを合わせて、リゾートの気分を招き入れるアイデアも有効。布地が多い分、足元はヌーディーなサンダルで合わせて、ヌケ感を引き出すのが、夏らしい着姿に整えるセオリーです。 6種類それぞれのワンピコーデはいかがでしたか。「ガリャルダガランテ」の商品を知り尽くしているショップスタッフの皆さんだけあって、見習いたいアイデアがたくさん提案されていました。各ショップでも様々なアイテムが提案されているから、足を運ぶ価値がありそう。ショップで夏ワンピの魅力に触れて、自分らしい着こなしを叶えてみて。 |