2012. 06. 15 2012-13秋冬ファッションは「北欧」に注目!展示会リポート こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。 いよいよ関東も梅雨入り。そして、その後は夏を迎えるところですが、常に先を見るおしゃれ好きの心はもう秋冬ムードに誘われ始めています。 そこで、今回はみなさんがきっと興味を持っているに違いない「ガリャルダガランテ」の2012-13年秋冬シーズンのテーマを先取りでご紹介します。 12年春夏は南イタリアをイメージカントリーに選び、アーバンリゾートに手招きした「ガリャルダガランテ」。 さて、先日、展示会で発表された次なるシーズンのイメージカントリーは、「北欧(ノルディック)」――。 スウェーデンやデンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランド、グリーンランドなど、地理的には北極に近い、地球で最も北のエリアに位置する国々です。 冬は雪と氷に閉ざされる地域もある極寒の土地柄だけに、ファッションの面ではファーやニットといったぬくもりたっぷりの装いの本場。 スウェーデンの首都、ストックホルムはノーベル賞の授賞式(平和賞は別)が開かれることでも有名な都市と自然のバランスがとれた街です。 この街に代表されるような都会と田舎の両方の性格をミックスしたようなたたずまいは北欧では多くの地域で見られます。 不思議とノスタルジックな気持ちにさせられる北欧の特徴であるシルエットや色・柄。これらをそのまま打ち出すのはなく、スタイリッシュにアレンジするのがやはり「ガリャルダガランテ」流です。 シーズンコンセプトは「Invitation to the Nordic(北欧への招待)」。 北欧の様々な地域の色や雰囲気にインスパイアされたアイテムがノルディック気分を寄り添わせてくれます。 ざっくりとしたボリュームのあるニットは、穏やかでリラックスムード。そんなハートウォーミングなニットは北欧らしいイエローやブルーなどの目にも楽しい色に。長い冬を楽しく過ごすために、提案されたこのような北欧カラーは、重たくなりがちな秋冬ファッションを軽やかにも見せてくれます。 ニットの上から、大判ストールを巻いて、上半身にたっぷりとボリュームを持たせつつ、ボトムはセンタープレスの上品なパンツや、ジョッパーズ風でスッキリ仕上げるのが、キーポイントです。さらに、中折れ帽やキャスケットなどのマニッシュな帽子で味付け。 まゆのようなコクーンシルエットや、肩周りに丸みを持たせたコーデ、レトロなクルーネックなど、どこか牧歌的でピースフルな北欧ムードの装いも、現代的にアレンジされて提案されています。 クラシカルなクルーネックの首周りにはジュエルが施され、上品な華やぎが加わって、新鮮なムードを醸し出します。形はシンプルなのに絵画のように花柄がペイントされたトップスとパンツはヒール靴で合わせてフェミニンに演出して。 こちらは、一見、ワンピースのようにも見えますが、実は、ニットのトップス&スカートというセットアップ。こういったありきたりではない新発想スタイリングも打ち出されています。ニットのコンフォートな着心地やリラックス感は生かしつつも、ミニマルでエレガントなスタイリングを楽しめるコーデは早くフィッティングルームで試したい気持ちに駆られます。 異なるテイストを掛け合わせる「ハイブリッド」な着こなしもこの秋冬スタイルには欠かせません。 例えば、フェミニンなワンピースに、上品なパールネックレス、そして、メンズのチェスターフィールド風コートを合わせれば、ダンディーフェミニンな装いが完成します。 一方、ダンディーな3つ揃え(ジャケット、ベスト、パンツ)で合わせても、インナーのシャツをデニムにすれば、ヌケ感が加わり、マスキュリンルックをあえてハズシた着こなしに仕上がります。 バッグやシューズ、帽子、ジュエリーなどの小物も見逃せません。ボリューム感あるジュエリーや、レディーライクなバッグやシューズ、そして、「ガリャルダガランテ」でも売り切れ続出の極上レザーブーツ、「SARTORE(サルトル)」も登場します。 サルトルの魅力については、こちらをご覧ください。http://www.gallardagalante.com/galante/blog/2012/05/post-74.html 「ガリャルダガランテ」お得意のストールやファーのアイテムも例年以上に選りすぐられた逸品が出番を待っています。 こちらは、ファーが一部分に添えられたストールで、くるりと一巻きしたり、フードのように後ろに垂らしてみたりと、何パターンもアレンジできるマルチユースタイプ。 シャープでミニマルな都会的デザインと、おおらかで素朴な村の雰囲気が溶け合った秋冬の「ガリャルダガランテ」が提案する北欧スタイルの装い。気持ちまでぬくもらせてくれそうなアイテムが集められ、ノルディックの気分が色濃く織り込まれています。 「ガリャルダガランテ」の秋冬ファッションは、「北欧」という新たなメッセージで、ストックホルムのような洗練と野趣という相反するテイストのミックスを表現しています。 秋冬シーズンを見越して、今からアーバンノルディックな秋冬スタイルをインプットしておけば、秋からのおしゃれが待ち遠しくなりそうです。 |