2013. 11. 07 クリスマスに向けて「ANTON HEUNIS」と「MARIHA」でドレスアップ! こんにちは。ファッションジャーナリストの宮田理江です。 風が冷たくなり、コートが手放せなくなる中、「ガリャルダガランテ」ではクリスマスに先駆けて、毎年恒例のJEWERLYとDRESSのコレクションが11月15日より限定店舗で開催されます。 今回の主役はジュエリーの「ANTON HEUNIS(アントン・ユニス)」と、ジュエリー&ドレスの「MARIHA(マリハ)」です。フェアを直前に控えて、あらためてブランドの魅力を確かめておきましょう。 ◆ANTON HEUNIS(アントン・ユニス) ケイト・モスやニコール・リッチー、ナタリー・ポートマンといったファッションアイコンも愛用するジュエリーブランド「ANTON HEUNIS」は、ヴィンテージを取り入れつつ、モダンにアレンジするテイストで知られています。1930年代から60年代にかけてのグラマラスなムードを映し出したデザインは、着こなしとの相性にすぐれ、パーティーシーンでも見栄えがする上、普段使いもしやすい仕上がりですから、およばれが増える冬場に重宝しそうです。 カラフルで大ぶりの半貴石や、輝きの豊かなクリスタル、どっしりと量感のあるチェーンを組み合わせた、適度なお目立ち感が印象的なデザインを得意としています。「モダン・ヴィンテージ」のムードを帯びた、少しレトロな洗練が装いに優美と品格を注ぎ込みます。歴史や建築、映画などから受けたインスピレーションを生かし、スタイリッシュな女性のおしゃれモチベーションを一段と高めるようなデザインを生み出しています。すべてマドリッド(スペイン)のアトリエでひとつひとつ丁寧に手作りされています。 たとえば、「GOTHAM CITY」の名前は映画『バットマン』の舞台と共通しています。ニューヨークに象徴されるアールデコの建築美を写し取ったかのような美意識が顔周りやデコルテをクールに華やがせます。丸く切り出したジェットスラブ(黒御影石)をゴールドが囲み、ヴィンテージクリスタルが周りを彩るデザインには、映画『華麗なるギャツビー』の世界に通じる、20年代アメリカの自信と勢いが感じられます。 スワロフスキーのクリスタルをはじめ、貴重なヴィンテージガラス、半貴石を組み合わせて、表情の深いジュエリーに仕上げています。半貴石には様々な種類がありますが、「ANTON HEUNIS」はそのストーンを身につける人を守り、幸運を運んでくれるものを選んでいるそうです。最終工程では22金を使い、ニッケルや鉛といった、アレルギーを起こしやすい金属を用いないという心配りもしてくれています。渋みのある風合いの真鍮(しんちゅう)やガンメタルも作品に古風なたたずまいを与えています。 「SAHARA(サハラ)」と名付けられたコレクションでは、アフリカのサハラ砂漠を連想させるサンドトーンの貴石をメーンに迎え、スワロフスキーやヴィンテージゴールドで風格とリッチ感を添えました。貴石には「地球のいたずら」とも言えるような微妙な色合いのストーンがたくさんあり、クリエーションの幅が広がります。色が鮮烈なルビーやエメラルドとは違って、中間色が選べるので、アースカラーやペールトーンなどもジュエリーにあしらうことができて、装いとの相性がさらによくなります。 「すべては祖母のドレッシングテーブル(鏡台)から始まった」と振り返るデザイナーのアントンは南アフリカで生まれました。同国のステレンボス大学美術課程で学士号を得た後、2000年にドイツのミュンヘンへ渡り、金細工職人として修行を積みました。2002年にはロンドンで有名ジュエラー「エリクソン・ビーモン」に入り、さらに腕を磨き、2004年にスペインでブランドをスタート。マドリッドでこの地に息づく美に魅せられ、今もアトリエをここに構え続けています。世界の主な百貨店やセレクトショップが彼のジュエリーを取り扱っていて、その数は200店舗を超えています。2006年にはスワロフスキーの「Create your style」賞で最優秀デザイナーに選ばれました。 ヴィンテージがクリエーションの根っこにあるので、タイムレスな風情が漂い、何年先でも古びて見えません。本物を知る大人の美学も寄り添わせてくれるから、普段着にも別格の上質感をもたらしてくれそう。「ジュエリーはパーソナルな品であり、親密な物。だから、愛を込めて作られなければならない」と語るアントンの作品が、本来は冷ややかな金属や鉱石でできているのに、肌に添わせると不思議にぬくもりすら感じられるのは、彼の思いが宿っているからかも知れません。 ◆MARIHA(マリハ) 「MARIHA」は上田真理絵デザイナーがファッションエディターとして経験を積んだ後、パリへ渡って2006年に立ち上げたブランドです。「ジュエリーのひとつひとつには、自然の恵みから生まれた鉱石が持つ力が宿っている」というロマンティックな信条に基づいて、デザイナー自身がインドで買い付ける半貴石(セミプレシャスストーン)やK18ゴールドを主体に、繊細なジュエリーを生み出しています。アメジストやトパーズ、水晶、アクアマリン、ガーネットなど、微妙でニュアンスフルな表情を持つ天然石は出しゃばりすぎず、装いに自然となじみます。 日本古来の「花鳥風月」という美意識を重んじつつ、ミニマルで繊細なデザインに心を配っています。K18ゴールドや貴石、半貴石を使っているのも、デリケートなムードを濃くしています。お守りのように持つ人を守り、美しい人をさらに美しく輝かせるという、ストーリー性のある洗練度の高いジュエリーはこれからのパーティーシーズンに装いの頼もしいパートナーとなってくれそう。 「MARIHA」はジュエリーだけのブランドではありません。リゾートドレスやリトルブラックドレス(LBT)も定評があり、今回の「ガリャルダガランテ」のフェアでは、大人女性の必需品とされるLBTがショップに登場します。デザイナーが暮らすパリの女性の装いに触発され、パリシックをモダンに解釈したドレスコレクションには、パリの美学やエスプリが薫ります。シルクの素材感を生かし、たっぷりとドレープやフリルをあしらって、着心地の良さと女性らしい華やかさを両立させています。 ジュエリーから始まったブランドらしく、ドレスのシルエットはジュエリーと抜群の相性を発揮。互いを引き立て合ってくれます。「女性が装うときのときめきを形に」という想いから生まれたデザインプロジェクトだということもあらためて実感できます。リトルブラックドレスはトレンドに流されない定番中の定番ですが、天然石のジュエリーも時代を超越した不変の美を宿している点で通じ合う存在。ドレスの凛とした様式美と、天然石ジュエリーの穏やかな表情が響き合います。 ドレスを着るシーンでは、仕草や挙動に普段以上の気配りを求められることが珍しくありません。その点、「MARIHA」のドレスは、所作を優美に見せる細かい工夫が落とし込まれているから、自然な動作も洗練された振る舞いに格上げ。体型が引き締まって見えるカッティングや仕立てのアイデアも盛り込まれていて、シルエットがすっきり。デイリーでも着回せる上、クリスマスシーズンにあると本当に頼りになる1着となりそうです。 「ガリャルダガランテ」でのフェアでは「ANTON HEUNIS」と「MARIHA」の魅力にたっぷり触れることができるので、真価を知る絶好の機会に。人前に出る機会が多くなる年末年始から春先にかけて、堂々と視線を受け止められるジュエリーやドレスは大事な日の気分を伸びやかで前向きにしてくれるから、このチャンスに相棒アイテムと巡り会ってみては。 「ガリャルダガランテ」 JEWERLY&DRESS COLLECTION ◆ANTON HEUNIS JEWERY COLLECTION 11.15.fri- [開催店舗]ルミネ新宿店・ルミネ北千住店・たまプラーザ店・ウィング高輪店ミント神戸店・福岡ソラリアプラザ店 ◆MARIHA JEWERY COLLECTION 11.15.fri-12.1.sun [開催店舗]表参道店・丸の内店 ◆MARIHA DRESS COLLECTION 11.15.fri-12.1.sun [開催店舗]表参道店・丸の内店・ルミネ有楽町店・渋谷ヒカリエ店名古屋ラシック店・ミント神戸店 |