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メスキータ

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メスキータとは、スペイン語でイスラム教の礼拝堂のことです。
イスラム寺院なのですが、歴史を重ねキリスト教と混じりあった個性的な、美しい寺院です。
中庭には、オレンジの木がたくさん植えられていますが、イスラム時代はお祈りの前の身体を清める為に使われていたようです。
オレンジの中庭を通るとしゅろの門があり、そこから中に入れます。
しゅろの門を入ったところは、8世紀・アブドアルラマン1世が最初に建てた場所にあたります。
天井を見上げるまでもなく、内部にはたくさんの2重のアーチが柱で支えられていて、柱やアーチが木であったら、まるで森の中のよう。
赤い部分のレンガと白の部分の化粧しっくいで組み合わされています。
堂内は、落ち着いた照明で、幻想的な雰囲気で854本のアーチは壮観な眺めでした。

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まだまだ中に広がっていきます。
コルトバ繁栄と共に拡張工事が行われ、様々な建築様式が混ざり合いました。
なぜなら16世紀に着工が始まったこのカテドラルは、完成したのが18世紀。
途中で何度も何度も工事が中断され、250年もかかったそうです。
「建築様式は、流行ファッションのようなもの」とガイドブックに書かれていたように、時代が変われば建築スタイルも変わるようです。それがこの大聖堂の醍醐味であり、2つの違う宗教が混ざり合った世界観は、言葉では言い表せないくらい素晴らしい場所でした。
「相反するものの共存」ガリャルダガランテのコンセプトとリンクしているようで、この場所に、ディレクター山崎さんと、このメンバーで来れたことに必然を感じ感慨深い気持ちになりました。
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Asami